どうも、やん(@yan_tzn)です。
先日、秋葉原で二日間に渡って開催された
プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018に参加してきました。
僕はプロダクトマネージャーではありませんが、
今後プロダクトマネージャーを目指す一人として参加しました。
参加した感想や特に印象に残ったセッションについて紹介したいと思います、
目次
プロダクトマネージャーとは
プロダクトマネージャーは「PM」と略称され、プロジェクトマネージャー(PM)の略称と同じですが、役割が異なります。
以下の記事から抜粋ですが、Ian McAllister氏は以下のように述べているようです。
Product managers own “What” and “Why“.
Project managers own “How” and “When”.
プロダクトマネージャーは「What and Why=何を、どうして」「何を作るか、また、なぜ作るべきなのか」を
判断してどんなプロダクトをなぜ作るのかに責任を持つ
プロジェクトマネジャーは「How and When=どうやって、いつ」「どう作るか」を
判断してどうやっていつ(までに)作るのかに責任を持つ
・今更聞けないプロジェクトマネジメントとプロダクトマネジメントの境界線。初級エンジニアが知っておきたい役割の違い - エンジニアtype | 転職type
・今、世界レベルで求められるプロダクトマネージャーのマインドセットとは?
プロダクトマネージャー・カンファレンスとは
日本におけるプロダクトマネジメントに関わる人やそれを目指す人が集い
情報や意見を交換する場を設けたカンファレンスで、2016年から開催され今年で3回目となっています。
2日間に渡って開催いたしましたプロダクトマネージャー・カンファレンス2018の全セッションが終了いたしました。ご参加くださった563名の皆様ありがとうございました!また来年お会いしましょう!
#pmconfjp pic.twitter.com/gd5NnQx20X— pmconf プロダクトマネージャー・カンファレンス (@pmconfjp) 2018年11月7日
テーマ「愛されるプロダクトを創ろう」
毎年、カンファレンスにはテーマがあり、今年は「愛されるプロダクトを創ろう」でした。
「愛されるプロダクトとは何か」というのを、みんなで考え共有しようというのが全体的な流れで
ユーザーに長く使ってもらう(愛される)には、どうしてら良いのか、また大切なことについて
各登壇者がプロダクトを作る上での課題や失敗など事例をあげながら取り込みを話してくれました。
タイムテーブル | プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018
個人的に印象に残ったセッション
基調講演:愛されるプロダクトを創るべき「3つの理由」
冒頭でも述べたとおり、僕はPMではなく、また経験もありません。
この基調講演では、PM初心者やこれからPMをしていく人向けのセッションでとても為になりました。
プロジェクトマネージャーは、社内のステークホルダーと関わり事業目標を達成するためのプロダクトを作り上げなければならない。
事業目標と実際のプロダクトの間には大きな溝があり、その溝を埋めるためエンジニア・デザイナーと協力して解決にあたることが役割。
PM1年生のつまづくポイントとして「ユーザーの都合より自社の都合を優先してしまう」という失敗があるとのこと。
ユーザーに愛されるプロダクトを作るうえでは、ユーザと自社の価値のバランスが大事になってくると感じました。
世界で愛されるプロダクトを作ろう
世界展開できるように楽天トラベルのシステムを刷新した話から
PMとしてどのように立ち振る舞うべきかについての話でした。
刷新のため今までできたことは、当たり前にできるのもちろんだが、今までできていなかった課題の解決も行った。
一見、事業会社が抱えている課題は、とても大きな課題として取り扱われていたが、よく聞いてみると小さい課題の集合帯であった。
このように、PMは「課題を掘り下げて最適な解決策を提供する」「問題は必ず解けるというスタンス」持って取り込むことが大事であるとのこと。
またPMはプロダクトを一番知っている人という立ち位置のため
唯一、バグトリアージで「Cut feature・Wan't fixを宣言できる」というのは、とても印象的でした。
LINE開発の舞台裏とプロダクトマネージャー
新規機能をリリースをしてもMAUが伸びないのが、PMの悩みであったり
海外でもLINEは使われているようですが、「国家レベルで怒られが発生」「現地の法律」など日本のSNSが世界と戦うことの難しさ
また多くのユーザーが使用することで、フィードバックが多く得られて良いという印象かもしれが、
ユーザー多すぎることで「一部のユーザの騒ぎで大炎上」「ユーザ像やペルソナが絞れない」「ITリテラシーに下限がない」
といった悩みもあるというのは、LINEの規模ならではといった印象でした。
中でも一番印象に残っているのは、LINEのメッセージ取り消し機能の仕様決めで、揉めたというのはおもしろかった。
メンバーから様々意見があり、最終的に仕様を決める際には、当初の目的や機能のあるべき姿に立ち返り決めたというのは、
PMとして大事な役割だなと感じました。
巨大なFinTech事業開発におけるプロダクトマネジメント
金融系サービスのため守りの要件が強すぎて、3ヶ月でローンチするはずが2年かかってしまったとのこと。
僕のPJも金融系サービスのためとても共感する部分がありおもしろかった。
課題管理にバックログを使っているが管理の方法があまり良くなかったなど、PJを回すうえでのお話もありとてもよかった。
守りの要件はうちも苦戦してる #pmconfjp pic.twitter.com/bYVTaw6Kjz
— やん (@yan_tzn) 2018年11月7日
Anycaにおけるプロダクトマネジメント
カーシェアリングアプリ「Anyca(エニカ)」でのプロダクトマネジメントのお話でした。
DeNAでのプロダクトマネジメントは、「プロダクトの価値を明確にすること」「価値を伴ったプロダクトを作る」「プロダクトを狙った市場に届ける」ということ。
最初は機能がかけた状態でリリースを行い、ユーザーの声、メンバーの意見、実データをもとにプロダクトの価値を明確化していき、
狙った市場に届けられているかを確認するため、ユーザー接点を持つ場を設けて声を聴くことで確認をしているというは、とても参考になった。
ニーズがあると思い新機能をリリースしたが、思うように使われていない機能があった。
実はニーズが無かったのかの判断からクローズまでのプロセスはとても印象的でした。
使われていない機能のクローズについて
1.ユーザニーズを分析から新機能を作成
2.新機能の使用率が低い
3.ユーザに認知させたが、使用率が下がった
4.競合している機能もなし
5.クローズ
#pmconfjp pic.twitter.com/oXeJ5q0R81— やん (@yan_tzn) 2018年11月7日
まとめ
初めて参加したプロダクトマネージャー・カンファレンスですが、かなり多くのインプットがあり学びが多かった。
僕はPMとしての立ち位置ではないですが、このカンファレンスで学んだ考え方は、
常に意識して自分もユーザーも愛せるプロダクトを作っていきたい。
引き続き、来年も開催されると思いますので、参加します!
運営の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。